
「昨日まで食べていた牧草を急に食べなくなった」
「ペレットは食べるのに、牧草だけ残している」
「これは好みの問題?それとも体調不良?」
このような不安を感じている飼い主様もいらっしゃると思います。
牧草はうさぎにとって主食です。
歯をすり減らし、胃腸をしっかり動かすために欠かせない存在です。
その牧草を食べないという変化は、体からのサインである可能性があります。
もちろん、一時的な好みの変化というケースもあります。
しかし、「牧草を食べない」という状態が続く場合は注意が必要です。
この記事では、うさぎが牧草を食べないときに考えられる原因と、受診を検討する目安についてお伝えします。
ぜひ最後までお読みいただき、うさぎの牧草の重要性についての知見を深めてください。
牧草を食べないと何が問題?
うさぎには牧草が必要という話を聞いたことがある飼い主様も多いと思います。
「ペレットを食べているからうちは大丈夫」と思われるかもしれません。
しかし、ペレットは栄養を補うための補助食であり、牧草の代わりにはなりません。
うさぎの歯には人や犬と違って、一生伸び続けるという特徴があります。
うさぎは牧草を食べて長い繊維をしっかり噛むことで、伸び続ける歯を自然にすり減らしています。
ペレットは短時間で食べ終わってしまうため、歯を十分に使うことができません。
また、牧草に含まれる繊維は胃腸の動きを保つためにも重要です。
うさぎ特有の繊細な消化管の動きを支えています。
ペレット中心の食事になると、腸の動きが低下しやすくなってしまいます。
つまり、牧草を食べない状態が続くと、
- 歯のトラブル
- 消化器うっ滞
- 食欲低下の悪循環
につながることがあります。
「ペレットを食べているから安心」と考えるのではなく、牧草をしっかり食べられているかどうかを目安にすることが大切です。

うさぎが牧草を食べない主な原因
うさぎが牧草を食べない背景には、いくつかの原因が考えられます。
歯のトラブル
不正咬合などにより、奥歯が伸びすぎると口の中に傷ができ、噛むことが痛くなります。
- 牧草をくわえてすぐ落とす
- 硬いものを避ける
- よだれが増える
このような様子があれば、歯の問題が隠れている可能性があります。
消化器の不調
胃腸の動きが低下している場合、食欲自体が落ちます。
牧草だけでなく、全体の摂取量が減ることも。
- うんちが小さい
- お腹が張っている
- 元気がない
こうした変化があれば、早めの受診が必要になることがあります。
牧草の質や好みの変化
牧草の産地やロットが変わると、香りや硬さが変わることがあります。
その違いに敏感に反応するうさぎもいるため、注意が必要です。
- 新しい袋に変えた直後
- 特定の種類だけ残す
このような場合は、牧草の種類を変えてみることで改善するケースもあります。
様子を見てよい場合と、受診を考えるべき場合
うさぎは調子が悪くなくても一時的に牧草の食いつきが落ちることはあります。
しかし、次のような場合は注意が必要です。
- 半日以上ほとんど食べない
- うんちの量が明らかに減っている
- 丸くうずくまり動かない
- 歯ぎしりをしている
うさぎの体調は急に悪化することがあります。
「まだ少し食べているから大丈夫」と思っているうちに命に関わる状態になることも。
迷ったときは、様子を見続けるよりも、一度動物病院に相談することが大切です。

まとめ
うさぎが牧草を食べないとき、その背景には歯のトラブルや消化器の不調が隠れている可能性があります。
単なる好みの変化であることもありますが、ほかの症状がないかを必ず確認しましょう。
- 食欲
- うんちの状態
- 元気の様子
などをあわせて観察することが重要です。
当院では、うさぎをはじめとするエキゾチックアニマルの診療に対応しております。
「少し気になる」という段階でも早めにご相談いただくことで、大きなトラブルを防げることがあります。
うさぎが牧草を食べないという場合には、お気軽にご相談ください。
山形県米沢市の動物病院
てらやま動物病院
