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うさぎの足の裏が赤い!|ソアホック(足底皮膚炎)とはどんな病気?

うさぎと触れ合っている際に足の裏が赤くなっていることに気がついたら、とても心配な気持ちになりますよね。
うさぎの足の裏が赤くなっていたら、ソアホックという病気の可能性があります。
ソアホックとは、うさぎの後ろ足の裏(かかと部分)に炎症や傷ができる病気です。
うさぎに多い皮膚炎で、進行すると治りにくくなったり、全身状態の悪化に繋がる場合があります。
そのため、ソアホックは予防と早期の治療がとても重要です。

この記事ではうさぎのソアホックの主な原因や予防法などを詳しく解説します。
ぜひ、最後までお読みいただき、うさぎの足の健康を守るためにお役立てください。

牧草の前に立つうさぎ

うさぎの足の裏の赤み|ソアホックとはどんな病気?

うさぎの足の裏の赤みがみられたら、第一に「ソアホック」という病気を疑います。
ソアホックは「足底皮膚炎」や「飛節びらん」などとも呼ばれます。
ソアホックとはうさぎの後ろ足の足裏に起こる皮膚炎のことで、いわゆる床ずれの状態のことです。
うさぎの足の裏は肉球がないため、負荷がかかり続けると以下のような症状がみられます。

  • 足の裏が赤い
  • 毛が薄くなる
  • 少し腫れている

さらに、足の裏に負担がかかり続けると皮膚の潰瘍ができます。
これがソアホックという状態です。
ソアホックが進行すると、

  • 皮膚がただれる、かさぶたができる
  • 触ると痛がる
  • 出血や膿(うみ)が出る
  • 歩き方がおかしくなる
  • 食欲が低下する

といった深刻な症状が起きてきます。
これはうさぎの命に関わる非常に危険な状態です。
また稀ですが重度になると、傷口から細菌感染を起こし骨髄炎や敗血症という重篤な状態になることもあるため注意が必要です。

うさぎの足の裏が赤くなる主な原因

うさぎの足の裏の赤みや、ソアホックになる原因にはさまざまなものが関与します。 
それぞれ詳しく解説していきましょう。

床材・飼育環境

足の裏が赤くなる最も多い原因としては、床材などの普段の飼育環境によるものです。

  • 金網やプラスチックなどの硬い床
  • 滑りやすいフローリング

上記のような環境下では、うさぎの足裏に負担や刺激がかかり続けてしまい、皮膚を傷めてしまいます。

不衛生な環境

ケージの中で排泄物や水などがこぼれ足裏が常に湿った状態となると、気にして舐めたり皮膚に炎症を起こしやすくなります。
また、不衛生な環境は大きなストレスとなり免疫力も落ちる原因となります。
そのため、炎症を起こした皮膚に細菌感染を起こしやすくなるため注意が必要です。

体重過多(肥満)

体重が重いと足裏に圧力が集中します。
圧力が集中することで足の裏の血流が悪くなり、皮膚の炎症が起きやすくなります。

被毛の問題

足裏の毛が薄かったり、抜けていると足の裏に刺激が伝わりやすくなるため、ソアホックを起こしやすくなる要因となります。
特にレッキス系などの品種は足裏の被毛が薄いため、ソアホックになりやすい傾向にあります。

運動不足

うさぎが運動不足になると、足裏の血流が低下し皮膚トラブルを起こす要因となります。
またケージが狭なったりなどで同じ場所に座り続けると、局所的に圧力がかかり続け皮膚の潰瘍形成の原因となります。

爪の伸びすぎ

うさぎの爪が伸びすぎていると、足の接地バランスが崩れ、かかとなどの特定の部位に負担が集中し足の裏が赤くなる原因となります。

足の裏の赤みを放置するとどうなる?

足の裏の赤みを放置しソアホックに進行すると、炎症を起こした部分に細菌感染を起こし皮下膿瘍ができることがあります。
また痛みから食欲不振になり、あまり動けずに運動不足になることで胃腸うっ滞が起こるリスクもあります。
うさぎの胃腸うっ滞は、命にも関わる非常に重篤な状態です。
また、ソアホックは一度なってしまうと慢性化しやすく、治療も長期になる場合が多いです。
足裏の負担を軽減し、ソアホックにならないように予防することと、早期発見、早期治療が非常に重要です。

床に寝そべるうさぎ

ソアホックの治療方法

初期の段階のソアホックであれば、飼育環境を変える、肥満を改善するなど原因にあわせた対処で改善する場合もあります。
皮膚の炎症が起きている場合には、

  • 患部の洗浄・消毒
  • 抗生物質の鎮痛剤の投与
  • 包帯による保護

といった治療が行われます。
ソアホックが重度になってしまうと、慢性化したり治療が長期になってしまうことが多いです。
そのためソアホックは早い段階での治療が重要です。

足の裏の赤みを予防するためにご自宅でできること

足の裏の赤みを起こさないようにするためには、環境改善が重要です。
具体的な対策法をそれぞれ詳しく解説しましょう。

床を柔らかくする

硬い床や、滑りやすいフローリングはうさぎの足裏に負担がかかります。

うさぎの足にかかる刺激や負担を減らすために、床材は重要です。
以下のような、毛足が短く柔らかいクッション性のある床材がおすすめです。

  • 牧草マット
  • ラグやカーペット
  • ジョイントマット

またケージの床が網目の荒い金網になっていると、足裏に負担がかかります。
すのこや目が細かい金網にしたり、マットを敷いたりすると良いでしょう。

清潔な環境

トイレは毎日掃除して清潔を保ち、うさぎの足裏が湿ってしまうことを防ぎましょう。
ゲージ内の湿気を避け、定期的にケージ全体を掃除したり換気を行うことも重要です。

適正体重の維持

普段の食事・おやつの量や内容を見直し、適正な体重を保つことが重要です。
動物病院に定期的に体重測定や健康チェックに行き、年齢に合わせた食事内容を相談してみましょう。
また室内で運動をしやすいように、滑りにくい床材の使用や広くて安全なスペースを確保できるようにしましょう。

爪切り

月に1回程度は爪切りを実施し、足裏の皮膚の状態を確認するようにしましょう。
異変を感じた場合は早めに動物病院に行くことで、足の裏の赤みの悪化を防ぎうさぎの健康を守ることができます。

床に並ぶ2匹のうさぎ

まとめ

ソアホックは、環境改善や体重管理などで予防ができる病気です。
重度になると治療が長期化したり、重篤な全身症状がでてくる場合があります。
そのため「足の裏が赤い」という初期サインを見逃さないことが重要です。

当院はうさぎの診療に力をいれています。
うさぎの足の裏が赤い、歩き方がいつもと違うなど気になることがあった際はいつでもご来院ください。

山形県米沢市の動物病院
てらやま動物病院


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