お知らせ

うさぎの子宮腫瘍とは?|見逃したくない症状と予防について

寄り添ううさぎの親子

「うさぎの尿に血が混じっている気がする」
「最近なんとなく元気がない」
「子宮腫瘍という病気を聞いたことがあるけれど、どんな病気なの?」
うさぎの飼い主様はこのような疑問や不安をお持ちになったことがあるかもしれません。
子宮腫瘍は、メスのうさぎで比較的多くみられる病気のひとつです。
初期には目立った症状が出にくいため、気づいたときには病気が進行しているケースもあります。
しかし、早期発見や予防によってリスクを減らせる可能性があります。

この記事では、うさぎの子宮腫瘍の症状や診断、治療、予防について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛うさぎの健康管理にお役立てください。

うさぎの子宮腫瘍とは?

子宮腫瘍とは、子宮に発生する腫瘍の総称です。
うさぎでは子宮腺癌と呼ばれる悪性腫瘍が比較的多くみられます。
特に避妊手術を受けていないメスのうさぎで発生しやすいことが知られており、年齢を重ねるにつれて発症リスクが高くなる傾向があります。
初期にはほとんど症状が見られないこともあるため、飼い主様が異変に気づきにくい病気のひとつです。

うさぎの子宮腫瘍で見られる症状

うさぎの子宮腫瘍ではさまざまな症状がみられます。

血尿のような症状

もっともよく見られる症状のひとつが、血尿のような変化です。
実際には尿に血が混じっているのではなく、子宮からの出血が排尿時に確認されるケースもあります。

そのため、

  • 尿が赤い
  • 陰部周囲が汚れている
  • トイレに血液が付着している

といった変化がみられることがあります。
うさぎは正常でも赤みのある尿をすることがあるため、見分けが難しい場合もあります。

食欲や元気の低下

子宮腫瘍では病気が進行すると、

  • 食欲が落ちる
  • 元気がなくなる
  • 体重が減る

といった症状がみられることがあります。
ただし、初期にはこうした変化が現れないことも多いです。
食欲が落ちている場合は病気の有無に限らず早めの治療が必要なので様子を見ずに動物病院を受診しましょう。

お腹のしこり

腫瘍が大きくなると、お腹の中にしこりとして触知されることがあります。
しかし、自宅で気づけるほど大きくなる前に診断されるケースも多いため、お腹にしこりがないからといって安心はできません。

机の上で座るうさぎ

どのように診断するの?

子宮腫瘍が疑われる場合は、身体検査に加えて画像検査を行います。

主な検査には、

  • レントゲン検査
  • 超音波検査(エコー検査)
  • 血液検査

などがあります。
とくに超音波検査は、子宮の状態を確認するために重要な検査です。

最近はうさぎの健康診断でエコー検査をやる病院も増えてきているため、症状がなくても定期的な健康診断を受けることが重要ですね。

子宮腫瘍の治療法

子宮腫瘍の治療としてもっとも一般的なのは手術です。
避妊手術と同じように、腫瘍ごと子宮と卵巣を摘出します。
病気が子宮に限局している段階で手術を行えれば、良好な経過が期待できるケースも多いです。

一方で、発見が遅れた場合には腫瘍が肺などへ転移していることもあります。
そのため、できるだけ早い段階で診断し、治療につなげることが重要です。

子宮腫瘍は予防できる?

子宮腫瘍の予防として有効と考えられているのが避妊手術です。
避妊手術によって子宮と卵巣を摘出するため、将来的に子宮腫瘍が発生するリスクをなくすことができます。
そのため、繁殖予定のないメスのうさぎでは、若いうちから避妊手術を検討することをおすすめします。

もちろん、手術には麻酔や外科処置に伴うリスクもあるため、飼い主様は不安に思うかもしれません。
しかし、子宮腫瘍は比較的多くみられる病気であり、飼い主様が気付かないうちに病気が進行しやすいため発症後の死亡率も低くはありません。
うさぎの寿命を伸ばすためにも避妊手術について一度獣医師に相談してみましょう。

こんなときは早めにご相談ください

次のような症状がみられる場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 血尿のような症状がある
  • 陰部周囲が汚れている
  • 食欲が落ちている
  • 体重が減っている
  • 元気がない

「年齢のせいかな」と思っていた変化の背景に、子宮腫瘍が隠れていることもあります。
とくに避妊手術を受けていない中高齢のメスうさぎでは注意が必要です。
症状が出始めたときには病気が進行している可能性もあります。
重症化を防ぐためにも違和感を感じたらすぐに病院を受診するようにしましょう。

野菜を食べる黒いうさぎ

まとめ

うさぎの子宮腫瘍は、避妊手術を受けていないメスで比較的多くみられる病気です。
初期には症状が分かりにくい一方で、血尿のような症状や食欲低下をきっかけに見つかることがあります。
早期発見と早期治療が大切であり、予防という観点では避妊手術も重要な選択肢になります。

当院では、うさぎをはじめとするエキゾチックアニマルの診療に対応しております。
血尿や陰部の汚れが気になる場合、避妊手術について相談したい場合もお気軽にご相談ください。
うさぎが健康に長く過ごせるよう、一緒にサポートしていきます。

山形県米沢市の動物病院
てらやま動物病院


ページトップ