「モルモットの口元が濡れているけど様子をみても大丈夫?」
「最近よだれが出ている気がするけど原因は何?」
「よだれが出ているときは動物病院に連れて行った方がいいの?」
上記のような疑問を持ったことはないでしょうか?
モルモットは普段ほとんどよだれを出さない動物です。
そのため、よだれが多くなっている場合は口の中に何かトラブルが起きているサインかもしれません。
モルモットのよだれが多くなる原因はさまざまです。
食欲があっても、よだれが出ているときには口の中の病気や痛みが隠れている可能性があります。
今回はモルモットのよだれが多い原因と受診の目安について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、モルモットのよだれについての知見を深めてください。

モルモットのよだれの原因
モルモットは通常、一時的に口が濡れることはあってもよだれが目立つことはほとんどありません。
口が常に濡れている場合は口の中にトラブルがあるサインかもしれません。
モルモットのよだれが多くなる原因は、
- 不正咬合
- 歯根の病気
- 異物
などが挙げられます。
以下でそれぞれについて詳しく解説します。
不正咬合
モルモットのよだれの原因の中で最も多いのは不正咬合(歯が正常に噛み合わないこと)です。
モルモットの歯は一生伸び続ける常生歯という歯です。
そのため、牧草の摂取不足や歯の生え方の異常などによって歯が正常にすり減らなくなると歯が伸びすぎて不正咬合を起こすことがあります。
不正咬合になると、伸びた歯が舌や頬の粘膜を傷つけることで口内炎や粘膜の炎症を引き起こすことがあります。
また、痛みによって食欲が低下したり、食べ物をうまく噛めなくなったりすることも少なくありません。
不正咬合の疑いがあるときは早めに動物病院を受診しましょう。
歯根の病気
歯根の病気もモルモットのよだれの原因の一つです。
特に歯根過長や歯根膿瘍では歯の根元に炎症や感染が起こり、口の中の痛みによって唾液をうまく飲み込めなくなりよだれが増えることがあります。
また、歯根の病気ではよだれだけでなく
- 顔や顎が腫れる
- 食欲が低下する
- 片側だけで噛む
- 体重が減少する
などの症状が見られることもあります。
歯根の病気は見た目では分かりにくいことも多いです。
レントゲン検査やCT検査が必要になることもあります。
異物
口の中に異物が刺さったり挟まったりすることでよだれが多くなることがあります。
例えば
- 牧草の茎
- 木製のおもちゃの破片
- 糸や繊維
などが口の中に入り、痛みや炎症を引き起こすことがあります。
異物が原因の場合は急によだれが増えたり、口を気にするしぐさや食べにくそうな様子が見られたりするのが特徴です。
無理に口の中を触るとケガをさせたり異物をさらに奥へ押し込んでしまったりする恐れがあります。
異物が口の中にある場合は自宅で取り除こうとせず動物病院で見てもらいましょう。
受診の目安

モルモットでよだれが見られるときには口の中の病気が隠れている可能性があるため、基本的には様子見はおすすめしません。
モルモットのよだれの原因となっている病気を放置すると、食欲不振や体重減少を引き起こし胃腸の動きが悪くなるなどの全身状態の悪化につながることもあります。
特に
- 半日以上食べなくなる
- よだれが増え続ける
- 体重が減る
- 元気がなくなる
などの症状があるときには注意が必要です。
これらの症状が見られる場合は、重症化を防ぐためにも早めに動物病院を受診しましょう。
予防方法
モルモットのよだれの原因となる口のトラブルを予防するためには牧草をしっかり食べることが重要です。
牧草を十分に食べることで歯が適切にすり減り、不正咬合のリスクを減らせる可能性があります。
ただし、歯の生え方の異常などが不正咬合の原因となることもあるため、必ずしも全ての不正咬合の発生を防げるわけではありません。
また、定期的に体重を測定したり食べ方や口元の変化を観察したりすることで異常を早期に発見しやすくなります。
まとめ

モルモットは通常よだれが目立つことはほとんどありません。
よだれが多い場合は
- 不正咬合
- 歯根の病気
- 異物
などが原因となっている可能性があります。
特に不正咬合はモルモットでよく見られる病気で、放置すると食欲不振や体重減少につながることもあります。
よだれが続いたり食欲低下などの症状が見られたりする場合には、様子見をせずに早めに受診することが大切です。
当院ではモルモットの診療にも力を入れております。
モルモットに気になる症状がある場合にはお気軽にご相談ください。
山形県米沢市の動物病院
てらやま動物病院
