手術について
手術に関する注意点などをご説明します。
手術の注意点
手術前の検査
安全な手術を行うため、当院では手術前に体重測定、検温、聴診、触診、視診等による身体検査や、血液一般検査、血液生化学検査、血液凝固検査、レントゲン検査など、動物の年齢・症状・必要に応じた検査を行います。
検査に異常がない場合は、予定通りに手術を行いますが、検査で異常が見つかった場合、手術を中止、または延期する場合があります。
検査内容
血球数や貧血の有無を調べて、手術での失血に耐える力をチェック
麻酔薬の代謝の場となる肝臓と腎臓の機能をメインにチェックをチェック
体に備わっている止血能力をチェック(特に大きな手術の場合)
心臓・肺の異常の有無、気管の形状をチェック
全身の臓器の形態・機能的に異常がないかチェック
etc…
手術内容についてのご説明
手術前の検査の結果をふまえ、手術方法や麻酔のリスク、合併症等の可能性等について、ご説明させて頂きます。
当院では、手術に関して十分なインフォームドコンセント(治療や手術に際して医師と患者が、十分な説明と同意のもとに「納得」して医療行為を行うこと)を行うよう心がけています。このため、お時間がかかる場合がございますが、ご協力の程、何卒よろしくお願い致します。疑問点などありましたら、お気軽にお尋ねください。
手術前日・当日
胃内に食べ物が残っていると、麻酔の導入時や、覚醒時に嘔吐を誘発する場合がありますので、手術当日の0:00以降は必ず絶食をお願いします。お水は手術当日の9:00以降絶水をお願いします。
手術後の経過について
手術の内容に応じて、点滴・抗生剤・鎮痛剤などの投与を行います。
状況によってICU(集中治療室)での治療を行い緊急の場合に備えるときや、回復の状況によって入院が必要になる場合があります。ペットへの負担を極力少なくし、早期の退院ができるよう配慮しています。
手術日について
- 手術および麻酔下での処置は原則的に診療日のお昼の休診時間に行います。
- 手術を希望される方は手術前検査のご予約をお取りいただいて、診察時に獣医師と日程をご相談ください。
- 飼い主さまがご旅行などで万が一の時にすぐに駆け付けることができない状況では、麻酔をかけての処置は致しかねます。ご了承ください。
避妊・去勢手術の例
- 手術は緊急時を除き、すべて予約制です。
- 必ず事前にお電話をいただくか、ご来院時にご予約をお願い致します。
- 当院を受診されたことがない方は、一度診察予約をしてください。
- 中高齢の子には、術前(手術とは別日)に全身の検査をお願いしています。
- 手術の前日は、晩御飯が終わりましたら何も与えないで下さい。お水は通常どおり与えていただいて結構です。
- 激しい運動をさけ、ゆっくり休ませてあげてください。
- 当日の朝も絶食です。何も食べさせないで下さい。お水は病院に向かうまで飲ませて頂いても問題ありません。
- 午前11時までにご来院ください。
- エリザベスカラー、術後服をお持ちの方はご持参ください。
- 血液検査は、全身麻酔をかける為、基本的に行わせて頂きます。当日に問題がありましたら、手術を中止・延期させていただくことがあります。
- 同意書にご署名、緊急の連絡先をご記入していただきます。
- 去勢手術は、基本的に日帰りになります。避妊手術は1泊入院となります。
- 特に痛がる場合、麻酔の覚めがゆっくりの場合は、入院になる可能性があります。
- お迎えの時間は、退院の前日にお伝えします。
- ご自宅での注意事項をお伝えします。
- 術後10日前後で抜糸。
- 手術の内容によっては、抜糸不要の場合もあります。